信頼できる生成AIサービスはどう選ぶ?利用規約で特に確認すべき項目は?
信頼できるAIサービスかどうかは、利用規約の内容から判断することができます。特に確認したいのは、使用しているモデル、秘密保持、サービス提供事業者・サーバの所在地、入力・出力情報の知的財産権、出力の利用条件、知的財産権侵害に関する保証(IP補償)の6点です。
利用規約で特に注意すべき6つのポイント
① どのモデルを使用しているか
主要な開発元以外のサービスの多くは、API経由で開発元のモデルを使用しています。いわば「親亀・子亀」の関係にあり、本来は開発元のAPI利用規約が適用されるはずです。しかし、スタートアップ系のサービスなどでは、開発元の規約と矛盾する内容を含んでいる場合があるため、確認が必要です。
② 秘密保持
入力するプロンプトには、未公開情報など自社の秘密情報が含まれ得ます。そのため、利用規約において入力情報が保護されているかを確認します。サービスによっては、ZDR(ゼロデータリテンション)として、ログ等の情報を技術的にも保持しない仕組みを採用しているものもあります。
③ サービス提供事業者・サーバの所在地
多くのモデルは米国のサービスであり、個人情報を取り扱う場合には越境移転の問題が生じます。個人情報保護法上の「外国にある第三者への提供」に該当するか、該当する場合にどのように対応するかは、重要なチェックポイントとなります。
④ 入力・出力情報の知的財産権
ほとんどのサービスでは、入力情報はサービス提供の目的でのみ使用され、出力はユーザーに帰属する旨が定められていますが、これと異なる規約も見受けられるため、確認が必要です。
⑤ 出力の利用条件
ウォーターマーク等によるAI生成物である旨の表示義務の有無、商用利用の可否、利用が禁止される分野(成人向けコンテンツ等)を確認する必要があります。
⑥ 知的財産権侵害に関する保証(IP補償)の有無
一部のサービスでは、出力が知的財産権を侵害した場合について補償を提供しています。このような手厚い保護の有無は、サービス提供者が出力の管理に自信を持っていることの表れでもあり、確認すべきポイントになります。
AIサービス導入時に必要となるDPA・NDAの違いはこちらのQ&Aで解説しています。導入予定のサービスの利用規約チェックは、tAiL.法律事務所(サービス一覧)までご相談ください。
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※本記事は一般的な情報提供であり、個別の法的助言ではありません。/出典:個人情報の保護に関する法律(e-Gov法令検索)/執筆:弁護士 原智輝(福岡県弁護士会)/tAiL.法律事務所代表