「参考にした画像」をAIに示させたり、著作権侵害かどうかをAI自身にチェックさせたりできる?
AIによるチェックは確認方法の一つにはなり得ますが、それだけで十分というものではありません。画像生成AIは通常、どの学習データを参考にしたかを示す仕組みを持っておらず、最終的には人による出力確認が責任判断の基準になるためです。
AIの仕組み上の限界
AI自身にチェックさせる方法は、ある程度までは有効かもしれません。しかし、AIの仕組み上、そもそもそのような機能を備えていないことも少なくありません。例えば、画像生成AIは、個々の生成物がどの学習データを参考にしたのかを特定して示す仕組みを通常は持っていないため、「参考にした画像を提示させる」ことは技術的に難しい場合が多いです。
責任判断の基準は人による確認
また、経済産業省が公表した「AI利活用における民事責任の解釈適用に関する手引き」の整理に照らせば、このようなAIによるチェックは、人の判断を補助するもの(補助/支援型AI)として位置づけられ、最終的には人間による出力確認が責任判断の基準となります。
AIチェックの位置づけ方
このことから、AIによるチェックは確認方法の一つにはなり得ますが、それだけで十分というものではなく、あくまで補助的な手段として位置づけて活用することになります。
AIに業務を任せた場合の責任の考え方はこちらのQ&Aで解説しています。AIと人の確認を組み合わせたチェック体制づくりは、tAiL.法律事務所(サービス一覧)までご相談ください。
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※本記事は一般的な情報提供であり、個別の法的助言ではありません。/出典:経済産業省「AI利活用における民事責任の解釈適用に関する手引き」、文化庁「AIと著作権に関する考え方について」/執筆:弁護士 原智輝(福岡県弁護士会)/tAiL.法律事務所代表